人権のつどい





今日(12月11日)、安曇野市・安曇野市教育委員会の主催で「人権のつどい」が豊科公民館大ホールで開催された。

市長の挨拶の後、平成28年度の全国中学生人権作文コンテスト松本地区大会における優秀作品の表彰があり、市内の中学生15人が表彰を受けた。
その後、受賞者による作文の朗読があり、代表者3名が発表した。

人権に関するそれぞれの体験を中学生の視線で捉え、人権への考え方を発表していたが、考えさせられることが多々あった。



第2部は講演会で「松本サリン事件」に遭遇した河野義行氏が「報道と人権」の演題で話された。
河野さんは1994年6月、「松本サリン事件」に遭遇。自宅付近からサリンが発生していることから、長野県警から家宅捜査を受け、マスコミからも容疑者扱いされた。身の潔白と名誉回復の為、大変な苦労をされたことを話された。

1995年3月日本弁護士連合会の人権擁護委員会に人権救済を申し立て、地元新聞社に対して民事訴訟を起こした経緯を聞くことができた。
そして1995年3月20日、「地下鉄サリン事件」が発生し、結果的に無実が証明され、長野県警、国家公安委員長、マスコミ各社が謝罪することになったが、当時の大事件を河野さん自身から聞くことができた。

人権の大切さや報道のあり方に考えさせられることが沢山あり、有意義な講演会だった。
自分が河野さんの立場だったら、警察やマスコミ、そして世間と同じように戦うことができるか疑問だ。



2016年12月11日 Posted by宮沢豊次 at 17:41